未来を紡ぐデジタルアーカイブ

急速に発展を遂げるデジタル技術は、革新をもたらし、経済成長や社会の課題解決に資する可能性を有しています。デジタルアーカイブはその中心的な役割を果たし、貴重な記録や知識、文化・産業資源を未来に引き継ぐための手段として広く認知されるようになってきました。文化的施設での取り組みが中心であったデジタルアーカイブは、近年では教育、防災、ビジネス、ヘルスケアなど多くの分野に広がりをみせています。
例えば、スポーツの分野でも、試合映像や統計データの保存が進み、選手やコーチにとって戦術改善やパフォーマンス向上の重要な資源となっています。また、歴史的試合やオリンピック記録のデジタル化により、感動や知識を次世代へと伝える基盤が築かれています。
一方で、デジタルアーカイブの構築にはいくつかの課題も存在します。膨大なデータの管理、著作権や肖像権の扱い、長期保存のための技術的課題、そしてそれらを担う人材の不足など依然として解決が必要です。
当機構は、このような課題に向き合いながら、デジタルアーカイブ活動の普及という使命を果たすべく努力を続けてまいります。今後も当機構がその歩みを継続し、さらなる成長を遂げられるように、引き続き皆様のお力添えを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 日本デジタルアーキビスト資格認定機構
会長 布村 幸彦
(公益財団法人スポーツ安全協会会長、元文部科学省高等教育局長)